皆さんは家具や持ち物の色を変えてみたいと思ったことはありませんか?
- 気に入って買ったけど、お部屋に置いてしばらく使ってみたら何か違った
- 好みが変わった
など。
私の場合、数年前に購入した暖炉型の電気ヒーターがそれでした。
色々なメーカーから販売されていますが、例えばこんな商品です。
本物の暖炉とは違い、薪や火は不要。コンセントに差すだけで使用できるため、気軽に暖炉のあるお部屋の雰囲気を味わえます。
疑似炎がゆらゆらと動く様が結構リアルで、見ているだけで楽しいです。
黒と白の2色のうち、どちらにしようか迷った末、黒を購入しました。
ところが、しばらく部屋に置いていると、もっと明るい色が見たい。やっぱり白がよかったかなと思うようになりました。
ネットで見ていると、白色の機種が可愛く見えてきます。でも、買い替えるのももったいないし・・。
そんな時、
ミルクペイントという絵の具を使えば自分で塗り替えが出来そうだと知り、早速挑戦。
見事、黒→白に塗り替えが成功しました!
今回は、ミルクペイントを使ってみた感想などを書いていきたいと思います。
ミルクペイントとは
絵の具などの画材で有名なターナー色彩株式会社が発売している、水性アクリル絵の具です。
「森永乳業のミルク原料を使用した、安心安全の水性ペイント」
ターナー公式ホームページ
ミルクペイントの由来は、アメリカ開拓時代、ミルクカゼインを利用した塗料を使って家具などを彩色していたことからだそうです。
乳成分に由来する原料が使われているとは、おもしろいですよね。
カラーバリエーションは全26色!
鮮やか過ぎない、優しい色味が揃っています。
このまま塗っても素敵ですし、複数の色を混色して好みの色を作ることも可能です。
ミルクペイントでDIY
用意するもの
- 養生テープ
- 刷毛
- マルチプライマー(下塗り塗料)
- ミルクペイント お好みの色
- トップコートクリア(上塗り塗料)
今回は電気ヒーターという、熱を発するものに着色しましたが、
製品の特性上、熱風の吹き出し口のみ避けて塗れば問題がないと判断しました。その他の側面などが熱くなることがない製品だからです。
ただし、製造元のメーカーがこのようなDIYを推奨しているわけではないため、実践される場合は自己責任で行われるよう、お願いいたします。
比較的きつい匂いがしない絵の具なのですが、やはり換気しながらするほうがより安全だと思います。
特に広い面積を塗ったり長時間使用する時は、換気しながら使用してください。
では、作業していきます。
1、下準備
前の扉のガラスに絵の具がつくことを避けるため、ネジを緩めてガラスを本体から外しました。
また、本体裏面のネジも外して分解し、塗る準備をしました(分解できる所は分解するほうが綺麗に仕上がると思ったため)。
絵の具をのせたくないところに養生テープを貼ります。
2、下塗り
マルチプライマーで下塗りします。
ちなみに今回私が使ったのはこちらの刷毛です。
ミルクペイントは表面加工されていない木材に塗る場合は下塗り不要なのですが、今回塗るものは金属です。
絵の具の定着を良くするため、下塗りの塗料を塗りました。
こちら、原液のまま使用できるものなのですが、伸びが悪く筆跡が残りやすかったので、水で少し薄めて塗りました。
公式の説明によると、20%以内の水で薄めるのが良いそうです。
一度塗りでは心もとなかったため、乾いてから二度塗りしました。
3、ミルクペイントで塗る
白くしたい!と言っても、様々な色合いの白がありますよね。
私は優しく温かみのある白にしたかったため、混色して調整することにしました。
ちなみに分量の測り方は、大き目のプラスチックスプーンで、一杯を1として測りました。
塗る時は、なるべく同じ方向に筆を動かすことでムラを最小限に抑えます。
一度塗りではムラが目立ち薄付きなため、乾いてから二度塗り、三度塗りします。
4、トップコートを塗る
ミルクペイントが乾いたら、トップコートを塗って仕上げます。
こちらも二度塗りします。
完全に乾いてから、外していた前面のガラスや本体裏面の蓋を組み立てて完成!
バルミューダのランタン(ホワイト)を載せてもしっくり馴染む色合いに仕上がりました。
おわりに
満足のいく仕上がりになったのではないかと思っています。
筆ムラは近くで見ればありますが、そんなに目立ちませんし、トップコートも落ち着いた質感(ツヤ消し)に仕上がり、手触りもさらさらとして良い感じです。
何より、部屋のアクセントである暖炉型のヒーターの色が変わることで、部屋全体の印象も変わりました。
色が明るく可愛くなって、塗り替えて良かったと思いました。
初めて使ってみたミルクペイント。気軽に使えて仕上がりも満足だったため、後日、フレームの色が気に入らなかった姿見も同じ色に塗り替えました。
家具の色を好きな色に変えると、気分が上がります!
皆さんも買い替えを検討する前に、DIYに挑戦してみてはいかがでしょうか?